アメリカで子育て ワーママの日常

『偏食っ子』の自閉症の次男の話

今回は、自閉症の次男のお話です。

私の元夫は元々シングルファーザーで、子どもが二人いました。
先日ちょうど次男が高校を卒業したんですが、私と元夫が結婚したときはまだ小学校2年生だった次男。
その頃の家での食事のお話をちょっとしたいと思います。

野菜嫌いの次男

自閉症の子はpicky eater(偏食の子)がとても多いんだけど、自閉症の次男もまさにPicky eaterでした。
昔、自閉症の子が通うケアセンターの職員さんとお話したときに、

 

自閉症の子って偏食なだけじゃなくて、なぜか「肉食」の子がすごく多いんだよ

 

って言ってました。
不思議ですよね。
次男も生野菜はほぼ食べないので、めちゃくちゃ小さくミンチにした野菜をカレーとかミートソースに忍び込ませて野菜を食べさせていました。(これだと食べてくれる)

でも私は、次男の健康のためにも、

 

もっと野菜を食べれるようにさせよう!

 

って張り切っていて、にんじんスティックとか、茹でたブロッコリーとか食べさせてました。
凄い少ない量だったけど、それを食べるのも次男はいつも吐きそうになりながら食べてました。
ちょっと噛んであとは水で流し込んでた感じでした。

無理に食べさせるのをやめた理由

でもあるとき、東田直樹さんの「自閉症の僕が跳びはねる理由」ってう本を読んで、考えが変わりました。
東田さん自身が自閉症なので、この本を読むと、自閉症の人がどんなことを考えてるのかが少しわかるような本です。

お子様が自閉症っていう方は是非読んでみて欲しいです。東田さんは他にもたくさん本を出版されてます。

この本の中で、

他の人とは違う感覚を持った自閉症の人達にとっては、みんなが美味しいと思うものが、粘土を食べているみたいな感覚になることがあるんです。

という内容が書かれていました。

私はそれを読んで、吐きそうになりながらブロッコリーを食べていた次男のことを思い出しました。
それ以来、次男に無理やり野菜を食べさせるのをやめて、次男が食べれる調理方法で野菜を出すか、代わりにフルーツを食べさせるようにしました。(フルーツは好きなので)

次男の食事に関しては、

ブロッコリー食べなかったからって、病気になるわけじゃないよね。
ビタミンとか栄養が取れるものは他にもあるし。
無理に食べさせて、食事の時間が苦痛になるくらいなら、別に他のもの食べればさせればいいや!

って思う様になりました。

 

ただ、この本の中には

色んな事に挑戦することは大切だから、「おいしいかもよ?食べてみる?」って新しいことに挑戦させるように促すことも、してあげてほしい

とも書かれていました。

挑戦したら変わった!

次男の偏食はずっとこのままなのかなーと思ってたんだけど、まだ離婚する前、家でみんなでお刺身を食べてたら急に次男が

・・・Can I try? 食べてみていい?

って自分から言い出してみんなビックリ!
今まで次男は生魚は食べたことないし、そもそも魚はサーモンフライとしゃけふりかけ以外絶対口に入れなかったから。
まさかお刺身を食べてみたいって自分から言うなんて・・・。

みんなが「おいしいねーおいしいねー」ってお刺身を食べてるのを見て、興味が湧いてきたらしく、しかも食べたら

It's Good! おいしい!

って言ってめっちゃいっぱい食べてた。
その時お刺身を食べて以来、次男はお刺身大好きになって、何かと

I want Sushi. お寿司食べたい。

っていう様になりました。(笑)

まとめ

他の子よりもだいぶ栄養は偏ってる気がするけど、今のところ次男は普通に健康な男の子です。
無理に食べさせる必要はないけど、チャレンジさせてみることも『食育』の一つなのかもって思います。

同じものを「おいしいね~」って言いながら食べられるってやっぱり楽しいですもんね♪

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