「怒らない」で「叱る」子育てって?
私は以前から、
「怒らない」で「叱る」子育てがしたい!
とずっと思っていました。
そもそも「怒る」と「叱る」は何が違うのかと言うと、
「怒る」は自分のイライラなど、負の感情を相手にぶつけること。
「叱る」は相手のためにアドバイスをすること。
つまり、「怒る」が自分のためにしていることで、「叱る」は相手のためにしていることなんですね。
似ているようで全然違う行為なんですね!
なんで怒っちゃうの?
そもそも、なんでこんなに怒ってしまうのでしょうか?
「怒り」は心理学では「第二感情」だと言われています。
「怒り」の前には必ず「恐怖」「不安」「嫉妬」「辛い」「寂しい」などの人にとって不快を感じる別の感情があるそうです。
怒りのメカニズムはこんな感じです。
■子どもがお菓子が欲しくて泣きわめいている時
お菓子食べたいーーー!!
うるさいな、静かにしてほしいのにな。
と自分の中に「嫌な気持ち」が生まれる。
↓
なんで私ばっかり我慢しなくちゃいけないの?
自分が不快な感情を抱いている事に対して「フェアじゃない!」という気持ちが膨らむ
↓
相手にも同じくらい不快な感情を抱かせたくなり、「怒り」となって表に出てくる
静かにして!!
と言う感じです。
こんな感じで、「怒る」っていうのは、完全に自分だけに気持ちが向いている状態なんですね。
ですがこんな風に感情的になって怒っても、子どもには伝わらないし、むしろ逆効果になってしまいます。
子どもは一度に二つの事にフォーカスすることができないので、親が感情的になればなるほど、子どもは「ママ、パパが怒っている」という事にフォーカスするので、肝心な話している内容が伝わらないままになってしまうそうです。
なので、叱るときは、とにかく冷静に、真剣な表情で、声のトーンを落として話すことが大事みたいです。
そうすると、子どもはママやパパがいつもの雰囲気と違うことを察して、「大事な話をしているんだ」、と気持ちが切り替わるそうです。
叱り方のポイントを少し以下にまとめてみました。
上手な叱り方って?
「上手に叱る」って、「上手に褒める」よりもずっとずっと難しいことですよね。
頭ではわかっていても、いざ目の前で癇癪を起こしている子どもを見ると、ついつい感情的な怒り方になってしまうことがよくあります。
そして子どもの寝顔を見て反省する日々・・・(笑)
叱る時は絶対に感情的にならずに、伝える事が鉄則です。
こちらの本を参考に、上手な叱り方をまとめてみました。
「ダメ!」「やめて!」「違う!」を言わない叱り方
1、子どもの気持ちを受け入れる
「ダメ!」「やめて!」は、ついつい言いがちな言葉ですが、否定的な言葉を言い続けていると、子どもの脳が戦闘モードに入ってしまうそうです。
余計に癇癪が起きやすくなるので、まずはどんな状況でも、子どもの気持ちを肯定することから始める必要があるみたいです。
2、ダメなことの理由を教える
「走っちゃダメ!」ではなく、「人にぶつかったら危ないから、ゆっくり歩こうね」の方が上手な叱り方になります。
大人には当たり前の事でも、子どもは「なんで?」の理由がわからないので、叱るときに、「なぜ走ってはいけないのか」の理由付けも大切です。
3、ママの気持ちを正直に伝える
子どもがお友達に乱暴したときなどに、「ママ、○○君がお友達に乱暴してたの見て悲しくなったよ」とママやパパの正直な気持ちを伝えてあげることも大切です。
子どもが相手の気持ちを思いやるきっかけにもなります。
例えば子どもが引き出しの中身を片っ端から出しまくっているとき、
やめなさい!中の物をだしちゃダメ!!
と言うと、子どもは
どんなものがあるか見てみたかっただけなのにー!
なんで僕の気持ちわかってくれないんだよーー!
と癇癪を起こす原因を作ってしまいます。
なので、「やめて!」「ダメ!」の代わりに、
中身を出してみたかったんだね。でも大事なものがなくなってしまったらママは困るから、出さないで欲しいな。一緒にしまおうね。
これだと、1、子どもの気持ちを受け入れて、2、ダメな理由も説明して、3、ママの気持ちも伝えているので100点の叱り方ですよね。
実際はこんな冷静にはなかなか言えないですが・・・(笑)
むしろ毎日こんな完璧な叱り方をしているママ、パパがいたらすごすぎる!!(笑)
自分でそこまで感情のコントロールができる人って相当な修行を積んだとしか思えない。(笑)
もしくは、よっぽどおおらかな性格の人ですよね。うらやましい!
私はなかなかここまでいつも冷静には叱れないので、以下の2つの事だけはしないようにと心掛けています。
これだけは避けたい!2つの「怒り方」
上のように上手には褒められなくても、せめてこれだけはしちゃいけないっていう「怒り方」を避けられればいいかなって私は思ってます。
・人格を否定する言い方
・ネチネチ言い続ける
どうしてそんなに悪い子なの!
僕ってダメな子なんだー、、、
子どもの行為ではなくて、子ども自身を否定したり、他の事を持ち出してネチネチした怒り方は、子どもの自己肯定感を傷つけてしまうので、しないようにと気を付けています。
ネチネチした怒り方はたまにやってしまう事がありますが、その時は素直に謝ります!!
イライラして嫌な言い方になっちゃった、ごめんね。
相手が子どもでも、間違った事を言ったりしてしまった時は、謝ることも大切ですよね。
まとめ
「怒らないでる子育て」って実際にはとっても難しくてなかなかできないことですが、少しでも「怒る」を減らそうと日々修行中です。(笑)
「怒る」ってとってもエネルギーを使うので、自分のためにも子どものためにも、なるべく「怒る」を「叱る」にできたらいいなと思っています。