アメリカで子育て

暴れん坊だった息子が変わった!1日たった5分の「遊び」

先日、無料でオンラインの子育てクラスをやったんだけど、時間が合わなくて参加できなかったー!って人のために、内容をこちらのブログでも紹介します😊

1日5分だけで今日から誰でもできる内容なので、子どもの問題行動に悩んでる!って方は是非最後まで読んでみて下さい♡

個別レッスンも受付中です。

「プレイセラピー」ってなに?

私は息子が2歳くらいの頃、心理カウンセラーの先生が主催する子育てクラスで、「Play Therapy(プレイセラピー)」という、子どもの心のケアの方法を教わりました。
「Play Therapy」は、日本語では「遊戯療法(ゆうぎりょうほう)」って呼ばれるもので、子どもの心理療法として使われています。

小さい子どもって、まだ言葉で自分の気持ちを相手にうまく伝えることが難しいですよね。
なので、大人が気付かないうちに不安やストレスをため込んでいるケースがたくさんあるそうです。
そこで子どもの心のケアを行うために、児童心理学者によって考え出されたのが「プレイセラピー」です。
名前の通り、「遊び」を通じて子どもの心のケアを行うことができます。

プレイセラピーの特徴は子ども主導で遊ぶっていうことなんですが、そのためには親のちょっとしたスキルが必要になります。(それはあとで詳しく説明しますね)

プレイセラピーを通して、自然に子どもと親の間に、良い親子関係の土台を作ることができます。
この土台をしっかり作っておくことで、その後のしつけや、後々の勉強もすんなり子どもに入っていくことができるそうです。

「プレイセラピー」で子育てが楽になる!

「プレイセラピー」は、子どもの心のケアだけではなく、親の子育ても楽にしてくれます。
「プレイセラピー」を続けていると、

  • 子どもの良い行動が増えていく
  • 子どもの悪い行動が減っていく
    ので、親も子どもを叱る回数が減って、子育てが楽になります😊
    叱る回数が減ることで子どもの自尊心を育てることができるので、結果的にママ、パパ、子どものみんなが楽しい時間を過ごせるようになります

しかも、語彙力や子どものコミュニケーション能力まで上がるので、とってもおすすめの方法です。

プレイセラピーにも色んな方法があるんですが、私が教えてもらった「スペシャルな遊びの時間」というのがこちらです。

「スペシャルな遊びの時間」ってどうやるの?

「スペシャルな遊びの時間」のルール

「スペシャルな遊びの時間」にはいくつかルールがあります。

まず、必ず子ども1人に対して行ってください。
お子様が2,3人いる方でも、必ず1人ずつ行ってください。
大人は2人いでも大丈夫です。むしろママ、パパの2人でやった方が効果は上がるので、できそうなら2人でやってみてください。

時間は1日5で、どの時間でもいいんですが、途中で邪魔が入らない、リラックスできる時間帯を選んでください。

「1日5分でそんなに変わるの!?」って思うかもしれないですが、この方法は「1日5分でも20分でも同じ効果がある」っていうことが、研究結果で証明されているそうです。
1日5分だったら忙しいママ、パパさんでも取り組みやすいですよね😊

1、遊びのスペースを作る

まず、子どもと遊ぶための「スペース」を作ります。
子どもに「ここが遊ぶスペースだよ」とわかるように、ブランケットなどを敷いてあげてください。
私は子ども用のブランケット(畳一畳くらいの大きさの物)を床に敷いてその上で遊んでいます。

場所はどこでもいいんですが、なるべく子どもの気が散ってしまうものが周りにない場所がいいです。
リビングとか、テレビだったりおもちゃの棚が近くにあると、そっちに子どもの気が散ってしまうので、避けた方がやりやすいです。
階段の踊り場とか、廊下、おもちゃが置かれていない寝室でやってみてください。
部屋で行う場合は部屋の隅っこでするのがおすすめです。

2、おもちゃを用意する

ブランケットの上に、3種類くらいのおもちゃを用意します。
おすすめのおもちゃ
・ブロック
・お絵描きセット(クレヨンと紙など)
・マグネットのおもちゃ
・積み木
・おままごとセット
・粘土
とかがおすすめです。

後で説明しますが、子どもが遊んでいる様子を実況中継したりするので、知育系のおもちゃがおすすめです。
ロボットとかは、戦いごっこになりがちなので、おすすめしません。

3、始まりと終わりを明確に

始まりと終わりには必ず決まった言葉を言ってあげてください。

 

これから「スペシャルな遊びの時間」を始めるね。このブランケットの上で遊んでね。タイマーが鳴ったら終わりだよ。

 

 

これで「スペシャルな遊びの時間」を終わります。楽しかったね、また遊ぼうね。

 

みたいな感じです。
セリフ自体は何でもいいんですが、子どもが、いつ始まって、いつ終わったのかがわかりやすいように、毎回決まったセリフで言ってあげてください。
そして終わる時は、必ずポジティブな言葉で終わるようにしてください。
そして始まるときには、必ずタイマーをセットして、タイマーが鳴ったら終わりだという事と、ブランケットの上で遊ぶことを教えてあげてください。

4、PRIDEスキルを使って遊ぶ!

「遊び」ながら心のケアをするといっても、ただ5分間子どもと一緒に遊べばいいわけではないんです。
親はこの5分間の間は、「PRIDEスキル」って呼ばれる5つのスキルを使って子どもと遊んでいきます。

  1. Praise 褒める
  2. Reflect 繰り返す
  3. Imitate 真似する
  4. Describe 行動を説明する
  5. Enjoyment 楽しむ
    この5つの頭文字を取って「PRIDEスキル」って呼ばれています。

1,褒める

「スペシャルな遊びの時間」に拘わらず、子どもを褒める時は具体的に褒めることが大切!

 

すごく集中していたね!カラフルなブロックがたくさん組み合わさっていて素敵だね!

 

みたいに具体的に褒めてあげる方が、子どもは「ママがぼくのことを真剣に見てくれてる!」って感じるみたいです。

2,繰り返す

「スペシャルな遊びの時間」の間に子どもが言った言葉は、出来る限りすべてリピートしてください。
「僕の話聞いてくれている!」って感じられるので、とにかく全部リピート。

できる時は、言い換えたり、つけ足したりするのもおすすめです。

 

黄色いお花があるよー。

 

 

本当だね、綺麗な黄色い花びらのお花が咲いてるね。

 

みたいな感じで話すと、子どもはどんどん新しい言葉を吸収していくので語彙力もめちゃくちゃ伸びます✨

子どもの言ってる事が間違っている時とか文法がおかしい時は、やんわり訂正してあげてください。

 

赤い車が2個で、タイヤが黒いよ。

 

 

本当だね、赤い車が「2台」あるね。黒いタイヤが付いているね。

 

って感じで、やんわり訂正。

でもこの時絶対にやってはいけないのが、否定すること!

 

2個じゃないよ、車は2台って数えるんだよ。

 

とか言って子どもが言ったことを否定するのは絶対NG!
あくまでも否定せずに、訂正するだけでいいみたいです。

否定せずに訂正してあげる方が、子どもの語彙力も伸ばせるらしいので、普段の会話でも使ってみて下さい。

3,真似する

子どもがしている遊びを真似します。
例えば子どもがブロックを積み上げていたら、

 

〇〇君のやっている事って楽しそう!お母さんもやってみよ~♪

 

みたいな感じで子どもの遊びを真似します。
子どもはママやパパが自分の真似をするのが大好きらしく、うれしくてたまらなくなるみたいです(笑)かわいいですよね♡

4,説明する

子どもがしている遊びをひたすら説明します。
ほぼ実況中継みたいな感じです(笑)
うちの息子はこれが大好き。

例えば子どもが絵を描いていたら、

 

絵を描いているんだね。黄色のクレヨンを持って何かを描こうとしているね。あ、線を描いたんだね。丸い線も書くんだね。すごく集中しているね。次は赤いクレヨンを持ったんだね・・・

 

みたいな感じでひたすら実況をします。
子どもは親のアテンションが100%自分に注がれていることが認識できて安心するみたいです。

5,楽しむ

ポジティブな感情や言葉をたくさん子どもに向けて発してあげてください。

 

楽しいね! ブロックで〇〇を上手に作れるんだね!

 

みたいに声かけをしていくことで、ポジティブな人とのコミュニケーションの方法を教えることができます。
この時間にママやパパがポジティブな言葉を子どもにかけてあげると、

 

〇〇君、上手にできたね~すごいすごい!

 

とか子どもがお友達に言っていたりします(笑)



この5つが「PRIDEスキル」って呼ばれてる5つのスキルです。

全部ではなくても、できるだけこの5つのスキルを使って、5分間子どもと遊んでください。
説明した通り、とにかくこの5分間は子どもに100%のアテンションを注いで、親はしゃべり続ける感じです。
「たった5分」て思うかもしれませんが、実際5分間子どもに注意を注ぎながらしゃべり続けてると「5分て結構長いな」って思うと思います。笑

でも「スペシャルな遊びの時間」で一番大事なことは、子どもにとってこの5分間が本当に「スペシャルな時間」になることです。
なので最初はあんまり考えすぎずに5分間子どもと一緒に楽しく遊んでください😊

言ってしまいがちなNGワード!

「スペシャルな遊びの時間」で絶対に親が言っちゃいけないNGワードが3つあります。
それは、
1、命令
2、質問
3、否定
です。

5分間の間は、この3つは一切使わないようにしてください。
実は「PRIDEスキル」よりこっちの方が難しいです!

1、命令しない

「5分間の間に命令しないなんて簡単」と思うかもしれないけど、気を付けないとこれ普通に言っちゃうんです。
っていうのも、

 

〇〇君、そのおもちゃママに貸してくれる?

 

とかも、命令になるからです!
「え?それのどこが命令なの?」と思いますが、これも「間接的命令」と言って、命令していることと同じそうです。
「~してくれる?」「~してもいい?」とかも命令だからNG

2、質問しない

質問は、相手の答えを求めて聞いているので、子ども主導じゃなくなっちゃうんだって!
この「質問」には

 

え?本当?

 

とかも入ってます。
話を聞いていないことになるので、「~だよね?」とか「~なの?」みたいに語尾が上がる疑問形は全てNG

3、否定しない

さっきもちょっと書いたんだけど、子どもの話が間違ってても、絶対に否定はしないでください。
これは「スペシャルな遊びの時間」に限らず、子どもとの会話は基本的に、間違いは指摘しないで、やんわり訂正がいいみたいです。

5、こんな時はどうする?

「スペシャルな遊びの時間」の間に、おもちゃを乱暴に扱ったり、好ましくない行動に出た場合は、無視してください。

「無視なんてかわいそう!」って感じる人もいるかもしれないけど、これも「行動療法」という立派な子育てスキルの一つです。
具体的には、子どもが好ましくない行動をとった瞬間、無言になって、壁の方を向いたりして、子どもと目を合わせないようにしてください。
無視してるっていうよりは「無視してるフリ」っていう感じです。

さっきまでマシンガントークで自分に100%のアテンションを注いでしゃべり続けていたママやパパが、いきなり完全に無視状態になると、子どもは「あれ?」ってなってやめることがほとんどです。
子どもが良くない行動をやめたら、その瞬間に、すかさず100%のアテンションをあげてください。

 

やめてくれてありがとう。おもちゃは大事に扱ってね。

 

子どもの行動に対して親がメリハリのある反応をするってことがめちゃくちゃ大事。

もしまた同じ行動を繰り返したら、また同じように無視、という感じで続けていくと、子どもは自然とママやパパのアテンションがもらえない行動を取らなくなっていきます。
最初は変わらないですが、根気よく続けていくことで少しづつ変わっていくのでやってみてください。

もし子どもが「スペシャルな遊びの時間」の途中でどこかへ行ってしまった場合は、子どもが戻ってきたくなるように、ママ、パパは一人でめちゃくちゃ楽しそうに遊んでみて下さい。(笑)

 

わー!すごい!ブロックでロボットできた~!楽しい~~!

 

みたいに。
あとは自分の遊んでる様子を実況中継したりしてみてください。
傍から見てるとちょっとバカみたいだけど(笑)、これをすると大抵子どもはママ、パパのところに戻って来てくれます。
子どもが戻ってきたら、またすかさず

 

戻ってきてくれてありがとう。このブランケットの上で遊ぶっていうルールだから戻ってきてくれたんだね。ルールを思い出してくれてありがとう。

 

と、ルールをもう一度教えてあげてください。

これが「PRIDEスキル」を使った「プレイセラピー」の方法になります。

まとめ

1日たった5分なので、忙しいママ・パパでも取り入れられる「遊び」です。
是非家庭で取り組んで、お子様の心のケアや子育てのスキルに役立ててみて下さい。

プレイセラピーのレッスンを一緒にできます

なかなか最初はスムーズにいかないこともあると思います。

 

「スペシャルな遊びの時間」を実践してみたんだけど、うまくできなかった。。。

 

 

こういう時はどうすればいいの?

 

 

もっと詳しく知りたい!

 

など、オンラインで詳しく説明したり、一緒にレッスンもできるので、興味のある方はこちらからご予約ください♡

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