「子どもの習い事」ってどんな風に選んでいますか?
みなさん、お子様の習い事ってどんな基準で選んでいますか?
最近はいろーんな習い事があるので、「一体子どもに何をやらせればいいんだろう・・・」って迷ってしまうこともありますよね。
私は習い事を選ぶときは、
「何を」習うかよりも、「誰に」習うかが重要!
だと思っています。
子どもがどんなことに興味があって、どんな分野で才能を発揮できるのかは、親にもわからないですよね。
でも子どもが本来持っているモチベーションを上げて、才能を伸ばしてあげたい!という気持ちはどんな親御さんも持っているものだと思います。
私は、子ども時代に才能を伸ばしてくれる大人と出会うことが、子どもの人生にとって、とても大切なことだと思っています。
「やる気」→「粘り強さ」で才能を伸ばす!!
今回は、こちらの本を参考に書いています。
才能って生まれつき?
どんな分野でも、成功している人はまず「才能」があって、そして「努力」をしている、と思いますよね。
でも実は、近年の心理学の研究ではこれは違うのではないかと言われています。
1960年代にレイモンド・カテルという心理学者が発表した「知力投資説」という説があります。
なんだか難しい名前ですが、これは「関心」こそが、人に時間とエネルギーを投資させて、特定のスキルや知識基盤を発達させるという主張です。
子ども自身が持っている「関心の度合い」こそが、子どもの才能を伸ばす上で最も重要だということです。
具体的な例をいくつが紹介していきます。
一流ピアニストは天才ではない!?
1980年代に世界で一流の音楽家や科学者、アスリートを対象にして行われた調査があります。
この研究の中で、世界的なピアニストにインタビューした結果、彼らのほとんどが、生まれた時から才能に恵まれていたわけではなかったことがわかっています。
えーー!一流のピアニストって生まれた時から天才なんじゃないの?
この一流のピアニストたちには共通点があったそうです。
それは、子供の時に一流のピアノ教師からではなく、近所に住むピアノの先生からピアノを教わっていたということです。
幼少期から有名なピアノ教師に教わらなくても、一流のピアニストになれる才能は伸ばせるということですね。
この実験で、一流のピアニストになれた原因は、単純に他の人よりもはるかに長い時間練習を積んでいたからだという事がわかったそうです。
心理学者のアンダース・エリクソンが行った調査では、ある分野の専門的技術を習得するには、コツコツとした練習が述べ1万時間は必要になるということを発表しています。
1万時間!?す、すごい・・・
1万時間も一つのことに時間を費やすって普通できないですよね。。。
才能を発揮できる人の共通点は、この「長期的な目標に向かって熱意を持って根気強く取り組むこと」にあると言われています。
つまり「粘り強さ」ですね。
知力や適性以上に、この「粘り強さ」を持っている人が、将来さまざまな分野で活躍できる人になっていくそうです。
でもそもそもどうやってそんなに長い期間、夢中になって一つのことに取り組める人になれるの?
それこそ「天才だから・・・」っていう理由なんじゃないの?
この「粘り強さ」は、本人のモチベーション(やる気)が重要になってきます。
やる気もないことをコツコツ続けることなんてできないですよね。
ではどうやって子ども自身の「やる気」を引き出せばいいのでしょうか?
そこで重要になるのが、「子どもの時に、どのような人に教えてもらうか」という事です!
子どもの「やる気」を引き出せる大人の特徴
一体どんな大人が子どもの「やる気」を引き出せるんでしょうか?
先ほどのピアニストたちの例でいえば、彼らが子供のころに教わっていたピアノ教師には、似たような特徴があったそうです。
「思いやりがあり、親切で、寛容な先生」という共通点です。
うーん、なんかそれって普通の人じゃない?
「やる気」を引き出すのと、どんな関係があるの?
思いやりがあり、親切で、寛容な人は、子供たちに技術そのものよりも「音楽やスポーツへの関心と楽しさ」を教えてくれます。
レッスンが楽しくなるような方法を工夫し、これがきっかけとなって子供たちは練習するようになり、結果的に専門的技術が身についていくということになります。
このような先生たちは、正しいか間違っているか、良い悪いということよりも、あらゆる方法を駆使して、子どもの関心を引くことを優先してくれます。
子供たちはこのような先生による指導によって、家族以外の大人から、温かく協力的で、優しく接してもらうという経験を得ることができます。
このような先生との出会いは、子供たちに音楽やスポーツに対する関心に火を付けることになるそうです。
つまり子ども自身が持っている「やる気」を引き出してくれるんですね。
スポーツや音楽の世界では、本当に素晴らしい先生は、才能がある子を探すのではなく、誰でも一流になれると考えて子供の「やる気」に着目する先生だと言われてるそうです。
なので、お子様の習い事で迷われている方は、先生の実績や技術そのものよりも、以下のような子供たちに与える影響を持っている人がどうかを重要視した方が子供のためになるんじゃないかな、と思います。
・子供が好き
・子どもが正しいことをすると褒める
・子供の意見にポジティブに賛同する
・子供を励ますことを続ける
・自分の専門分野が子供を指導することに熱意を持っている
・子供を自分の家族や友人のように接する
・子供の関心がどこにあるのかを知ろうとする姿勢を持っている
・子どもが楽しくやりがいを感じながら、技能を学んでいけるように工夫している
このような先生との時間は、子供がその分野への関心を深めて、それを習得するのに必要な時間とエネルギーを投資しやすくしてくれるそうです。
私もこの基準を重視して、子どもの習い事を決めています。
今現在息子はスケボーをやっていますが、優しくて思いやりがあるとても素敵な先生で、息子もその先生のことが大好きです。
ノア先生のこと大好き!
息子自身が一生懸命スケボーに取り組んでいるので、そこに関しては私は「こうした方がもっとうまくなれるよ!」とか、余計な口出しはしないことに決めています。
子どもの技術面ばっかりに気を取られて、親が「あーでもない、こーでもない」と口出しをしてしまうと、子どもって急にやる気をなくすことってありますよね。
なので私は、とにかく前回より少しでもできるようになった部分を褒めたり、
すごく集中して頑張っていたね!
とか、技術的な事ではないことを中心に褒めるようにしています。
ついでに先生のことも「優しくてすごくいい先生だね!」って褒めちぎってます。(笑)
とにかく何でもやらせてダメならやめる!
もちろん、先生が素敵な先生でも、子ども自身が興味を持たない場合もあると思います。
以前とても素敵なピアノの先生を友達に紹介してもらい、その先生のクラスに息子を通わせたのですが、まったくピアノに興味を示さず・・・。
先生に相談して、息子が「ピアノきらーい」とかなってしまう前に、やめることにしました。
現在は、スケボーに夢中で一生懸命取り組んでいますが、今後続けていくのか、他のことを始めるのかは全然わかりません。
もし息子が興味をもったらピアノを始めることもあるかもしれませんし、とにかくどんどんいろんなことをやらせてみようと思っています。
みなさんも、是非素敵な先生のもとでお子様のやる気を引き出していってくださいね。