アメリカでシンママをしているひろこです。
以前7歳の息子がディスレクシアかもしれないというお話を書いたのですが、今日はその続きと、義理の長男の子育てで私が失敗したことで、息子の子育てでは絶対に同じことをしないようにしよう!と思っていることをお話します。
発達性読み書き障害って?
ディスレクシア(Dyslexia)は、「発達性読み書き障害」のことで7歳(もうすぐ8歳)の息子は今現在こんな症状があります。
- 文末を自分で勝手に想像して読む
- 文字を反転して書く(S, Jや数字の2, 5などが良く反転します)
- 文字を指でなぞりながら1文字ずつ拾い読みしているので、単語や文章として理解するのに時間がかかる
息子は小学2年生ですが、この年齢の子に推奨されている本を一人で読むことはほぼできません。この症状が日本語と英語のどちらにもあることをかかりつけ医に相談したところ「Dyslexiaかもしれないので一度専門家に診断してもらってください」と言われました。学校の担任の先生にその旨を伝えたところ、一度学校でミーティングをしてから診断に入りましょうと連絡をもらいました。そのミーティングが来週あります。
子どもの発達に問題がある場合、アメリカの学校ではSSTやIEPなどの支援を受ける事ができます。
まずは「障害」を疑う前に、一般教育の範囲内でどんな手助けができるかを、保護者と学校スタッフが一緒になって考える。子どもの発育歴や家庭状況をできる限り共有して問題の原因を探しながら、これまでのサポートを見直して今後のサポート・プランを立てていく。
放課後の補習授業や家庭でのプリント学習、睡眠時間の見直しなど。子どもの負担を減らすために宿題を減らすなども。
障害のある子どもが適切な教育を受けるための個別指導計画を立てる。
障害カテゴリ、受けるサービスの種類・時間・頻度・目標、日頃の教室内での支援内容など、すべて盛り込まれます。
息子がどの支援を受けられるのかはまだわからないですが、まずは親が動かないことには何も始まらないので先生達とのミーティングで息子の今のレベルや、必要なサポートについて色々話合えたらと思ってます。
長男の子育てに失敗したこと
私は結婚していた時、2人の義理の息子を育てていたのですが、長男は健常児で次男が自閉症児でした。
子ども達と一緒に暮らし始めた頃は自閉症についてまったく無知だったので、自分で色々調べたり、自閉症の子どもがいる親の集まりやセミナーに参加したり、セラピストに教えてもらいながらたくさん勉強しました。次男の興味がどんなところにあるのかにいつも注意を払って、「あ、なんかこれ興味ありそうだな」と思ったらすかさずそれを一緒にやってみたり、少しでも成長が見れたら大喜びしていました。色々な工夫をしながら次男の成長を助けたり、興味を伸ばすことに集中していたので、とても楽しく子育てしていました。
一方で健常児の長男に対しては全く違った子育てをいました。「この年齢だったらこの問題を解けないとまずいんじゃないかな」「他の子はこんなこともやってる、うちもやらせないと」とか、周りと比べて長男を急かしまくって完全に彼のペースを無視した子育てをしていたと思います。
その後、自分の息子が産まれて「この子にはどんな人になってほしいかな」「どんな子育てをしていこう」って考えた時にふと思ったんです。
なんで長男と次男に対して全然違う考えて子育てをしていたんだろうって。
次男は自閉症で発達のペースが同世代の子とは全く違うから、次男の成長ペースに合わせながら彼の興味を探すことに時間をたくさん使ったけど、なんで長男にはそれをしなかったんだろうって思いました。健常児でも自閉症児でも、子どもはみんなそれぞれに成長のペースがあって本人の興味だってみんなそれぞれ違うのに。大人から見ると「くだらないな」「そんなの役に立たないし」と思うようなことでも、子どもが楽しいと思う事を一緒にやったり、どうでもいい話をもっとたくさんすればよかったなと今は思っています。
長男は成人しているので彼に対する子育てはもう終わってしまったんですが、息子の子育てはまだこれから。息子の子育ての時間は私が何かを「教えるための時間」よりも、息子のことを「知るための時間」にたくさん使おう!と思うようになりました。
同年代の子に比べて成長のスピードが遅くても親の私がそのことであたふたしないで、息子の成長のペースを見守りながらできるサポートをしていけたら良いなと思ってます。
先生達とのミーティング後、具体的にどんなサポートをしていくかはまた別のブログで報告しますね。