こんにちは、アメリカでシンママをしているひろこです。
今回は、6歳の息子と自閉症について話したことを書いてます。
なんであの子だけ違うことしてるの?
とか子どもに聞かれた時の参考になるかもしれないので、最後まで読んでみて下さい♡
何歳から話す??
6歳の息子に自閉症とか、発達障害について話そうと思ったきっかけは、友達との会話。
息子と同じ年で自閉症の子どもがいるお友達と話していたとき
公園に行ったとき、そこにいた知らない子達と子どもが遊ぼうとしたら、「変な子が来た」みたいな感じになって、その子達に逃げられちゃって...。
その子達は息子が自閉症だって知らないからしょうがないかもしれないんだけど、ちょっと息子が可哀想だなと思って...。
って。
「自閉症」っていう発達障害の子と関わり始めるのって、小学校低学年くらいのタイミングが多いですよね。
だからその公園で遊んでた子達にとっては、初めてのことでたぶんわからなくて自閉症の子を「変な子」と思っちゃったんだろうなって。
幼稚園くらいまでだと、健常児でもしょっちゅう癇癪起こすし、「勉強」することも少ないから「違い」に気づかないけど、小学生くらいになると「あれ?なんかこの子って違う」って思い始める子が出てくるのかなと思いました。
なので、私は話し始めるタイミングは小学生の低学年くらいがいいんじゃないかと思って6歳の息子に話すことにしました。
6歳の息子に、「自閉症」とか発達障害を理解するのはまだ難しいと思うんだけど、
- みんなと違う感じ方をする子がいること
- 「みんなと違うこと」は悪いことじゃない
ってことを話していこうかなと思ってます。
でも、いざ息子に話そうと思ったらめちゃくちゃ難しいなと思って。
発達障害って一言で言ってもほんとに色んな人がいて、「これ」って説明できないなって...。
なので、まずは
- 絵本を使って話す
- 身近な人の話をする
ことからやってみました。
【教えたこと①】みんなと違う感じ方をする子がいること
子どもに対して何かを「説明」するには、やっぱり絵本が1番!
おすすめなのがこれ。
自閉症の息子を持つベストセラー作家で女優のホリー・ロビンソン・ピートさんが書いた絵本で、双子のお姉ちゃんのカリーの目線で描かれています。
4歳から10歳向けの絵本。
日本語訳はないけど、英語版は日本のアマゾンでも購入できます。
これもとっても有名な絵本。
自閉症の子がどんな気持ちかがわかりやすく描かれています。
その子の「いいところ」をママが話していくところがすごく素敵な絵本。
簡単な英語で書かれているので、おすすめです。
日本語の絵本だと
自閉症の作家の東田直樹さんが小学3年生の時に書いた作文からできた絵本。
自閉症の子がどんな世界を見ているのかがわかる絵本になっています。
他にも読んでみたいな~と思ってる絵本がこれ。
日本に帰ったときに買おうかなと思ってます。
自閉症ってなに??
「自閉症」って一言で言っても、人によって全然違う。
non verbalっていう言葉をまったく発しない人もいれば、高機能自閉症っていう人もいる。
息子には18歳の義理のお兄ちゃん(元夫と前妻の子ども)がいて、自閉症です。
日常会話はできるんだけど、学習障害があるので、体育やアート以外は特別学級に通っていてました。
こだわりも強いし、対人関係も苦手です。
息子は6歳だから、「お兄ちゃんは他の人と違う」っていうことをまだ特に感じてないみたいです。
でも、これを機に息子にもお兄ちゃんの障害について話してみようと思いました。
「My Brother Charilie」の絵本の中で、
Charlie's brain works in a special way, because Charlie has autism.
っていう言葉があるんだけど、その言葉を使って
お兄ちゃんは自閉症っていう障害を持ってて、脳が特別な働き方をしてるんだよ。
みんなと少し感じ方が違うから、こだわりが強かったり、一人になって心を落ち着けたいときもあるんだよ。
って息子に話しました。
「特別」って言葉が魅力的に聞こえたみたいで、
ぼくもそのBrainがほしい!
って言ってました。
まだまだ理解してはいないけど、「みんなが同じなわけじゃない」ってことをとりあえず伝えられました。
【教えたこと②】「みんなと違う」は悪くない!
こちらの絵本もおすすめです。
Social Emotional Learning「対人関係スキル」の絵本として、ベストセラーになっている絵本です。
こっちも日本語版はないみたいですが、英語版は日本のアマゾンでも購入できます。
「自閉症」の子だけじゃなくて、感受性が強い子に「自分の感情を押し込む必要はないんだよ」っていうことを伝えられる絵本です。
絵本の中で主人公の男の子が
何かをうまくできなくて「わー!」と癇癪を起こす場面では
ぼくもこういう風になっちゃうときあるよ!
って言っていました。
お友達にもこういう子っているかな?
とか、身近な自閉症の子について話すきっかけにもなると思います。
息子に聞いたら「いない!」って言われて終わっちゃいましたが。(笑)
「みんなと違う」ことって何も悪いことじゃないし、むしろそのユニークさ(人と違うところ)が、その人を「特別な存在にしてる」って思って欲しい。
「自分のユニークさ」を大切にして、「他の人のユニークさ」も受け入れようねっていう、すごく素敵な絵本だと思います。
なんであの子だけいいの?!
自閉症の子って、こだわりが強かったり、音とか色んな感覚が他の人より敏感だったりすることがあるんですよね。
自閉症とか発達障害の子がみんなと同じことをできなくて、その子だけ別のことをするっていう場面が、この先学校でも出てくると思うんだよね。
例えば、並ばなくちゃいけないときに、一人だけ並ばずに違うことやってたりとか。
そういう時に、
なんであの子だけやらなくていいの!?
って子どもだったら思いますよね。
これってなかなか難しい問題。
私の場合、息子にとって身近なお兄ちゃんのことを話しました。
自閉症のお兄ちゃんは、食べ物に対してものすごく敏感なので、家でも外食でも、お兄ちゃんだけ別メニューになることがよくあります。
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なんでお兄ちゃんだけ違うもの食べるの?
ぼくだってお野菜食べたくないのに!
って言われた時に、今までは
お兄ちゃんは、このお野菜はアレルギーだから食べられないんだ。
ってごまかしてたんですが、
他の子と違う感じ方をすることがあるから、みんなより食べれるものが限られてるんだ。
食べ物によっては、粘土を食べてるみたいな気持ちになっちゃうんだって。
と話しました。
「違う感覚を持っている」っていうことを話しておくと、学校とかで発達障害の子に会った時に、子どもも少しは理解しやすくなるのかなと思います。
NGワード
あの子は自閉症だから
できなくてもしょうがないんだよ。
こういう言い方をすると、子どもは「みんなと同じにできないダメな子なんだ」って勘違いをしちゃうから、この言い方はNGなんだって!
苦手なことは誰にでもあるけど、それがみんなとは「違う」だけ。
それをバカにされたりすると、傷つく気持ちはみんな同じだよって教えてあげることも大事ですよね。
まとめ
自閉症ってこういう人だよ!
って簡単には説明できないけど、
- みんなと違う感じ方をする子がいること
- 「みんなと違う」は悪い事じゃない
ってことから、すこしづつ話していこうと思ってます。
「うちではこんな風に話してるよ!」とかも教えてもらえると嬉しいです♡