アメリカ生活

アメリカの小学校では『緊張』を授業で教える?!

8歳の息子がアメリカの学校で”緊張”について習っていました
アメリカらしくて面白かったので、どんな内容だったかを紹介します。
※著作権の問題上、原文および全文の翻訳は掲載していません。

お腹に蝶々がいる!

新学期や発表の前に「お腹がソワソワ」「胸がドキドキ」する。
英語ではこれを butterflies in your stomach(お腹に蝶々がいる) と表現します。
”緊張”って、子どもにとっては「なんだかよくわからないけど嫌だな」っていう状態ですよね。
緊張することで、自分のことを”弱い”って勘違いしてしまう子もいるかもしれません。

アメリカの小学校では、これは体の仕組みの一つで、みんなに起こる普通のことだよということを教えていました。

なぜ緊張するとソワソワするの?

脳が不安や緊張を察知すると「準備せよ」という信号を体に出します。
すると、

  • 胃の筋肉がギュッと縮む
  • 血液が胃(消化器)から手足へ移動(逃げたり動いたりしやすくするため)
  • 心拍数が上がる

この一連の反応が、ムズムズ感や軽い吐き気・トイレに行きたくなる感覚につながるそう。

良い面と注意点

  • 良い面:実際の危険時により強く、より速く動くことができる。
  • 注意点:日常の小さな緊張にも同じ反応が起きる。頻度や強さが多すぎると、頭痛・胃の不調・動悸などにつながる。

昔の人たちには、危険な動物から逃げるために役立つ機能だったのだと思います。
私達にとっても、本当に危険が迫っているときには必要ですよね。
でも、この機能が厄介なのは、”本当に今すぐ逃げなくちゃいけない危険な場面”と、”そうでもない場面(発表会の前とか登校初日)”区別をつけずに脳が体にサインを送ってしまう事なんです。

子どもに教えたいこと

息子が学校の授業で使ったプリントには、

“Butterflies in your stomach is nothing to worry about. It’s just your body’s way of preparing for stress.”
お腹に蝶々がいる”感じは心配しなくて大丈夫。体がストレスに備えているサインなんです。

と書かれていました。

子どもは「緊張=自分が弱いから」と誤解してしまう事もあると思います。
まずは「普通のこと」と教えてあげるのが大事ですよね。

 

これは危険から守るために脳が体に送るサインなんだよ。だから、誰にでも起こる普通のことなんだよ

 
 

緊張したときは、こんな風にすると気持ちが落ち着くよ

 

我が家では、気持ちを落ち着ける簡単な方法として3つ教えています。

気持ちを落ち着ける方法
  • 呼吸:4秒吸って/6秒吐く × 5回
  • 体を動かす:肩すくめ→力を抜く、手足ぶらぶら10秒
  • お水を飲む


体の仕組みだと理解することで、「落ち着ける方法があるんだ!」と子どもが安心できるのではないかと思います。
みなさんもぜひお子さんに話してみて下さい。

 

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