息子が通う、アメリカのモンテッソーリ幼稚園で行われる「子育てセミナー」に毎週参加しています。
今回は、そこで教わったことを紹介したいと思います。
「子育てセミナー」には毎回テーマがあるのですが、今回のテーマは「子どもへの親切さ」についてでした。
子どもが必要としているのは「親切な大人」
子育てセミナーで、
親は子どもにとっての「親切な大人」になるといいですよ。
と言われました。
大人の「親切さ」が子どもにとって、とっても大事らしい。
でも、子どもにとって「親切な大人」ってどういう存在のことを言うんだろう・・・?
子どもにとって「親切な大人」ってどういう人かというと、
- ルールをわかりやすく示してくれる人
- やり方を教えてくれる人
- 環境や時間設定をしてくれる人
だそうです。
親切な大人 ①ルールをわかりやすく示してくれる人
子どもはまだ、自分で「良い事」と「悪い事」の区別がつかないので、それをわかりやすく示してくれる人は、子どもにとって「親切な大人」だそうです。
昨日は「いいよ」と言っていたのに、今日は「ダメ」と言ったり、ルールに一貫性のない人は、子どもにとってとてもわかりずらくて「不親切な大人」になってしまうそうです。
たとえ少し厳しかったとしても、そこにきちんと一貫性があれば、ルールがわかりやすいので、子どもにとっては「親切な大人」になるそうです。
親切な大人 ②やり方を教えてくれる人
子どもが何か「やりたい!」と思った時や、「やり方がわからないからできない」と困っている時に、やり方を教えてくれる人は「親切な大人」だそうです。
大人が掃除や洗濯、洗い物などの家事をしていると、子どもは
ぼくもやりたい!
とよく言ってきますよね。
子どもにやらせると余計に時間がかかるので、
「ママがやるから、あっち行ってて」って言いたくなることもありますが、やっぱりこれって子どもにとっては「不親切な大人」ですよね。
モンテッソーリ教育では、『子どもは親にやってほしいのではなく、やり方を教えてもらいたがっている』という風によく言われますが、まさに、これが子供にとっての「親切な大人」っていうことですよね。
自分に置き換えて考えてみると・・・、
もし会社で働いていて、「何か新しいスキルを身に付けて役に立ちたい!どんどん挑戦したい!」と思って、上司に
私もこの仕事手伝います!手順を教えてください!
と言った時に、
君にはどうせできないし、僕がやった方が早いから、君はあっちでテキトーに何かやってて。
って言われたら、
「なんだこの不親切な上司は!」って思って、 なんかもう何もやる気がしなくなりますよね(笑)
でももし、
手伝ってくれるの?ありがとう、助かるよ!じゃあこの手順を教えるね。
まずはこれをこーしてー・・・
って言ってくれる上司だったら、
やる気も出るし、自分も新しいことをどんどん吸収できますよね。
まさに子どもにとっても同じことで、せっかく子どもが「やりたい!」と思っているモチベーションを、大人が取ってしまってはもったいないですよね。
子どもがお手伝いを「やりたい!」って自分から言ってきたときは、せっかくなのでどんどんやらせた方がいいと思います。
確かに最初は余計に時間がかかってイライラもしますが、数年後にママやパパの最強のヘルパーになってくれることを信じましょう。(笑)
お手伝いのやり方を教えてあげる
料理が好きだったら、年齢に合わせてできる事から順番にさせてみるのが良いと思います。
私は、息子が1歳半くらいから、レタスをちぎったり、お米を研ぐなどの簡単な事から始めていきました。
私が包丁を使うのを見て、「やってみたい!」と言ってからは、テーブルナイフでバナナやイチゴを切る練習をよくさせていました。
切ることに慣れてきたら、子ども用の包丁を買ってあげるといいと思います。
私は「ヤクセル」のギザギザ包丁から始めて、今は「マック社」のキッズキッチンナイフを使って野菜とかを切らせています。
ヤクセル 包丁 日本製 12cm 子供安全包丁 きょうりゅう 33074
刃がギザギザなので、指を切ったりする心配がなく、小さい子でも使えます。
マック キッズキッチンナイフ イエロー KK-50Y
柄が持ちやすくて、くぼみがあるので子どもでも力が入りやすい構造になっています。
切れ味が結構あるので、慣れてきてから使った方が安全です。
洗い物も大好きだったので、小さい時は、ガラスや陶器のものをよけて、プラスチックのコップやタッパーなどを洗わせていました。
ただ、終わったあとシンクの周りが水浸しになる事は覚悟する必要があります。(笑)
自分の身の周りのことをするやり方を教えてあげる
子どもの上靴を1週間に1回洗わなくてはいけないのですが、私はこれが大嫌い!(笑)
もう毎週毎週面倒くさくて仕方がない!
なので、
洗い方を教えるから、これからは自分で洗ってくれる?
と言ったら、すごくうれしそうに、
うん、やる!
と言って、私に仕事を任されたことを喜んでいました。
なので息子にやり方を教えて、自分で洗うようにさせています。
桶、たわし、洗剤を用意してあげて、やり方を教えてあげると、4歳児でもちゃんと自分で靴が洗えるようになりました。
「どこまで綺麗にすればいいのかわからない」という子には、「右側を30回ゴシゴシして、左側も30回ゴシゴシして・・・」とか、具体的に回数を教えてあげるとわかりやすいです。
最近インスタなどで、ジップロックに水と洗剤(オキシクリーン)、上靴を入れて、手でもみ洗いするという方法も話題になっていますよね。
これだともっと小さいお子様でも自分でできるんじゃないかと思います。
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親切な大人 ③環境や時間を設定してくれる人
「環境や時間設定をしてくれる人」は、子どもが「やってみたい!」と思った時や、「自分でできなくて困っている」時に、それができるような環境や時間をきちんと設定してくれる人です。
自分でできるように環境を整えてあげる
今まで、息子は幼稚園から帰って来ると、いつもその辺にカバンを放り投げていました。
カバンを置く場所をきちんと決めていなかった事に気づいて、カバン掛けを一緒に設置しました。
子どもが自分でカバンを戻せるように、少し低めにカバン掛けを設置して「ここに戻してね」と教えたところ、幼稚園から帰ってきた時に、自分でカバンを元に戻すようになりました。
カバンをその辺に放り投げていたのは、戻す場所がわからなかったからなんだな~とわかりました。
おもちゃが片付けられない子も、同じように、どこにどのように片付ければいいのかわからない、ということがあるそうです。
片付ける場所を子どもと一緒に決めると、「ここに戻す事を自分で決めた」という責任感から、片付けができるようになることもあるそうです。
自由に遊べる環境を整えてあげる
子どもは「何でも自分で試してみたい!」という欲求がありますよね。
でも、何でもかんでもやらせるわけにもいかないので、「この範囲でなら自由にやってもいいよ」「この時間までならいいよ」と、
わかりやすく子供に環境や時間設定をして、その中で自由にさせてくれる人は、子どもにとってはとっても「親切な大人」になるそうです。
先生にお勧めされた、子どもが自由にできる遊びの環境設定が、
- 水遊びステーション
- 工作ステーション
です。
水遊びが好きな子供には、ペットボトルやプラスチックの容器をあげて、
「ここで好きなだけ水遊びしていいよ」というと、目をキラキラさせて喜びますよ~。
と先生に言われました。
他にも、トイレットペーパーの芯やお菓子の空き箱を集めて、はさみやテープを渡して、
「これを使って好きな物作ってね!」っていうと、大喜びすると言っていました。
私の息子は水遊びが大好き!!
よく家の前でホースで水まきをしたがるのですが、家の前が水浸しになるし、水道代がもったいないし、で困っていました。
なので、先生の話を聞いて「水遊びステーション」を早速作ってみることに。
ダイソーに行って(アメリカにもダイソーがあるんです♪)、水遊び用の桶を買いました。
そして、ペットボトルとかヨーグルトの容器とかを集めて、綺麗に洗って
お水遊び好きだよね。
たくさん遊べるように準備したから、ここで水遊びしてね。
と言うと、
ほんと?ありがとー!!
ってめちゃくちゃ喜んでました!
そのまま一人で30分くらいずーっとお水遊び。
その間、私は夕食の準備ができて楽ちんでした~。
ちょっと飽きてきたかな~と思ったころに、食紅で水に色を付けてあげたら、そこからまた20分くらい遊んでました。
食紅って子どもの水遊びとか実験に色々使えるので、買っておくと便利です。
次の日も幼稚園から帰って来ると、「お水遊びする~~」っと、一人でまたもくもくとお水遊びをしていました。
子どもが「やりたい!」と思った時に、それができるように環境を整えてあげるって大事なんだな~と実感しました。
まとめ
お手伝いでも遊びでも、わかりやすく教えてあげたり、環境設定をしてあげると、子どもはどんどん新しいことを吸収したり、自分でできるようになるんだな~と実感しました。
お金や時間をかけなくても、ちょっとした工夫をするだけで、子どもには充分なんだ!!ということも改めて思いました。
息子が夢中になったお水遊びも、ダイソーで桶を買って、家にあったプラスチックのゴミ集めただけです!(笑)
みなさんも何かお家で実践している事があったら是非教えてください。
世の中のパパ、ママさん、今日も子育てお疲れ様です。