日本人は投資よりも保険が好きな人が多くて、8割以上の人が生命保険に加入しているそうです。
特に「貯蓄型」に加入している人がほとんどらしい。
アメリカ人は保険より投資にお金を入れる人が多いみたい。
私も前はアメリカの貯蓄型保険に加入していました。
でもお金の勉強を始めて、自分で加入している保険商品を見直してみたら
あれ、これすごい手数料取られてない?💦
ってことに気づいて思い切って解約しました。
たぶん同じように、保険のことで「どうしよ~」って悩んでる人って多いんじゃないかな?と思ったので
今日は
- 貯蓄型保険って結局お得なの?
- 個人年金は必要?
- ドル建てや変額型ってどうなの?
とか、その辺のことを書いていくので、「保険のこと知りたい!」って人は是非読んでみて下さい。
「貯蓄型保険」はもったいない!
生命保険には、大きく分けて
- 貯蓄型
- 掛け捨て型
の2種類がありますよね。
「掛け捨て」の場合、保険を使わなきゃいけない状況が起きないと、もちろん1円も戻って来ない。
だから「なんか損だよね?」って思って選ばない人が多いみたいです。
「貯蓄型」の場合、満期になった時に元本に金利が付いて返ってくるから、
リスクにも備えられるし、積み立てたお金が増えて返ってくるなんてお得じゃ~ん♪
って考える人が多いみたいです。
・・・でもちょっと待って!!
本当にお得かどうかは、中身をよく見てみた方がいいよ!
よく見ると、全然お得じゃないんです(涙)っていうかめっちゃもったいないことになってる!
「保険」はリスクに備えるもので、支払ったものが返ってくるものじゃないっていう大前提を忘れないことが、お金を無駄にしないための大事な鉄則!
「貯蓄型保険」は割高の投資信託
「貯蓄型の保険」の中身を見てみると、「掛け捨て」部分と「貯蓄」部分に分けられています。
支払った保険料が「掛け捨て」部分と「貯蓄」部分に分けられているので、保険会社的には、「掛け捨て」部分の保険料だけで保険の要素をカバーできる仕組みになっています。
保険会社からしたら、貯蓄部分はただのおまけだから「ついでにここで儲けちゃえ~」って感じで「貯蓄」部分をくっつけてあるって感じ。
貯蓄部分で積み立てたお金が増えて戻ってくるのは、このお金で投資信託を買って運用しているから。
なので「貯蓄型」保険の中身はこんな感じになってます。
「貯蓄型」が「掛け捨て」より保険料が高いのは、こんな感じで「掛け捨て保険」と「投資信託」の2つがくっついているからなんですね。
貯蓄型の保険を買うってことは、「掛け捨て」保険に加入して、投資信託で運用してるってこととまったく一緒です。
ってことは、保険に加入して、その上運用もしてくれるなんて一石二鳥じゃ~ん♪
ってなるけど、問題なのはその投資信託!
これがめちゃくちゃ割高な投資信託なんです。
保険会社を通じて投資信託を買ってるってことは、当然保険会社が手数料をがっぽり持っていっています。
どうせ投資信託を買うなら、わざわざ保険会社を通して割高の投資信託を買わないで、自分でネット証券とかで買った方が絶対いい!
手数料って利益から引かれるから、いくら取られてるかって、自分で計算しないと全然わからないんですよね。
つみたてNISAで投資するならこれ!
でも、ほとんどの人にとって、「保険」はもちろん必要。
特に子どもとか扶養家族がいたら、万が一の時のお金は大事ですよね。
「保険」は「貯蓄型」より断然安い「掛け捨て型」に加入して、浮いたお金で自分で投資信託を買って運用するのが1番だと思います。
リスクにも備えられるし、お金も増やせる!
「保険は保険」「投資は投資」って別で考えるのがベストなお金の使い方。
ドル建ての個人年金て加入すべき?
最近ドル建ての年金保険の加入者がすごく増えているそうです。
とくに変額年金タイプが人気みたいです。
先日インスタのフォロワーさんからこんな相談をいただきました。
ドル建ての個人年金を解約するか迷ってる・・・
きっとこういう方多いんじゃないかなと思います。
- 貯蓄型の生命保険や個人年金保険の加入に迷ってる・・・
- 解約したいけど、今解約したら損するのか知りたい・・・
いろーーんな保険商品がありますが、基本は全部一緒です。
ドル建てでも定額保険でも、結局中身は「保険」と「投資信託」のセットです。
「保険」とセットになってる投資信託はどれも全部手数料が高い、割高の投資信託です。
解約しようか迷ってるというフォロワーさんの例を使って計算してみますね。
・10年支払ったら払い済(残り7年)
・月々1万円の支払い
・利率変動型(最低1.5%保証)
・契約日 2019年5月
・解約返戻金(2022年8月現在時点)275,753円
・年金支払い開始日 2050年5月(運用期間32年)
契約日が2019年の5月で、月々1万円の支払いをしてるので、40万円を既に支払っているってことですね。
で、今解約すると返ってくるお金が日本円で27万5千円。
単純に計算すると、今解約すれば元本割れして12万5千円損することになりますよね。
残りの払いこみ金額は7年間で80万円。
この80万円をこのまま個人年金で支払い続けて将来受け取るか、今解約してそのお金をネット証券などで自分で投資信託を買って運用するか、、、で悩んでいるそうです。
解約しようかどうしようか悩む気持ちめっちゃわかります!
なのでフォロワーさんのパターンを計算してみました。
解約しないで最低保証率1.5%で運用した場合、2050年に受け取れるお金が177万5千円。
解約して3%の投資信託で運用した場合(長期投資の平均は5%~7%)、2050年にだいたい228万円になってます。
※今現在解約して受け取れる返戻金(27万5千円)は、そのまま投資すると仮定して計算してます。
結果、解約して投資した方が、2050年に受け取るお金が50万5千円多くなりますね。
ってことは、今解約すると元本割れで12万5千円損するけど、逆にこのまま個人年金に入り続けていれば、自分で運用した場合に受け取れていた利益分の50万5千円損することになります。
もちろん投資で絶対3%で運用できるっていう保証はありません。(投資に「絶対」はないので)
でも、運用期間が30年近くあるので、3%で運用するのは全然難しいことではないです。
この年金保険は変額型なので、もちろん保険が1.5%以上で運用してくれる可能性も全然あります。
でも、保険商品の運用率が株式の市場平均を超えることはまずないです。
理由は保険会社に手数料を取られる分、絶対保険商品の方が利益が減るからです。
この保険商品のサイトにいって、今月(2022年8月)の利率を見てみましたが3.55%でした。
過去1か月の市場平均は6.35%(2022年8月7日現在)なので、市場平均よりかなり低くなってますよね。
なので、そもそも変額型の保険ならネット証券で自分で投資信託を買う事をおすすめします。
何に投資すればいいかわからない・・・
って方はこちらのブログを参考にしてね♡
つみたてNISAで投資するならこれ!
途中で保険を解約すると、
あーお金損しちゃったー!
って思う気持ちもあるけど、もうそこはしょうがないから忘れましょう!(笑)
私も保険の解約したとき、元本割れで損した金額がいくらだったかもう忘れました!(笑)
お金について知れたから、よかった~いい機会だったな。
子どもが大きくなったら、お金のこときちんと教えてあげよう!
っていう勉強代だったんだなって思ってます。
定額型の保険の場合は、変額型と違って将来受け取れるお金が決まっているので、何%で運用しているのか、利回りを計算することができます。
超簡単!5分でできる保険の見直し方法
定額型保険は、「将来絶対この金額を受け取れる」っていう保証はあるけど、だいたいが超ーーーー低利回りの投資信託です。
・定額保険 → 将来もらえるお金が決まってる、ちょー低利回りの投資信託。
・変動保険 → 変動するんだったら自分で投資信託買うのと変わらないんだから、自分で買った方が手数料分安く済む。
・外貨建て保険 → 外貨建ての保険も同じように保険会社にがっぽり手数料を取られてしまいます。
外貨建てで積み立てたいなら、アメリカの投資信託を買った方が断然お得。
つみたてNISAで投資するならこれ!
保険のまとめ
起こる確率は低いけど、万が一の時のリスクに備えたい!っていうのが保険の役割。
なので保険は掛け捨てに入っていれば充分だと思います。
あとは自分で投資をする。
投資する時の鉄則は、手数料が安いものを選ぶこと。
別に保険が悪いって言ってるわけじゃなくて、「保険は保険」「投資は投資」って分けて考えることが大事!
保険はリスクに備えるもので、預けたお金が返ってくるものじゃないっていう保険の原理を忘れないと、損をしないで済むと思います。
是非、保険や個人年金に加入するとき、解約しようかな・・・と迷ってる時に参考にしてみて下さい♡