こんにちは、アメリカで8歳息子と暮らすシンママのひろこです。
8月15日は終戦記念日ですね。
今年は戦後80年の節目の年でもあります。
息子と何か話すきっかけを作りたいなと思い、『核兵器の世界地図』を作りました。
インスタのストーリーズやスレッズで紹介したところ、たくさんの反響をいただきました🥹
せっかくなので、作り方を紹介します。
夏休みの自由研究にもぴったりのテーマだと思うので、参考になればうれしいです✨
『核兵器の世界地図』の作り方

世界地図はこちらからダウンロードしました。
ちびむすドリル
息子と色分けをしたかったので、色のついていない地図を使いました。
国名入りのものと、国名なしの2種類ありましたが、私は国名入りのものを使いました。
正直地理にそこまで詳しくないので、国名がないとどこの国かわからなかったので。。。
色分けはこんな風に決めました。
- 赤=核兵器を持っている国 (核保有国)9か国
- 緑=核兵器を「なくそう」と決めた国 (核兵器禁止条約に批准)73か国
- 黄色=「なくそう」にサインした国 (核兵器禁止条約に署名)94か国
署名は「この約束に賛成します」というサインの段階なので、これから国の中で承認して正式に決める準備中の状態です。
批准は国の中で承認を経て「正式に守ります」と決めている状態です。
国連の公式リストもありますが、実際に色分け地図で見やすいのは広島市の公式ページです。
Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons
核兵器禁止条約の署名国・批准国一覧
リストの国を一か国ずつ確認して塗るというのはかなり大変。
私たちは、広島市の公式サイトの色塗りされている地図を参考にして塗っていきました。

Copyright © The City of Hiroshima. All Rights Reserved.
すでに批准と署名国が色塗りされているこちらの画像をプリントアウトして、核保有国(9か国)のみ自分で色塗りしていくのも良いと思います。
核を持っている9か国はこの国です。
- アメリカ(United States)
- ロシア(Russia)
- 中国(China)
- フランス(France)
- イギリス(United Kingdom)
- インド(India)
- パキスタン(Pakistan)
- 北朝鮮(North Korea)
- イスラエル(Israel)
9か国の核保有国も、実は2つのグループに分けられています。
核保有が国際的に「認められている国」と「認められていない国」があるんです。
国際的に核保有が認められている国は、
アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの5か国です。
逆に認められていないけど核兵器を持っている国が、
インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの4か国です。
何が違うかというと、
国際的に保有が認められている国と、そうじゃない国の基準は1967年以前に核兵器を保有していたかどうかになっています。
それ以前に作った国は持っていてもいいけど、それ以降はダメということが核不拡散条約(NPT)に基づいて決められています。
この辺はちょっと複雑ですが、息子にはこんな感じで簡単に説明してみました。
昔から核を持っている国は“持っててもいい”っていう特別なルールがあるけど、あとから作った国は“ダメ”ってされてるんだよ。
でも、実際には持ってる国もあるから、ちょっとややこしいんだよね
8歳の息子にはまだちょっと難しかったみたいでした💦
子どもとこんな会話ができる!

この地図を作りながら、色んなことに気づくきっかけになりました。
単純に「やっぱりロシアって広いな~」とかも、色塗りすると改めて思いました。(塗るのがめっちゃ大変で)
息子とも、こんな会話をしながら塗っていきました。
赤い国ってこのあたりに集まってるね。隣同士の国が持っている感じだね
緑と黄色の国はどこの地域が多いかな?
黄色でも緑でもない国って結構多いね。なんでなんだろう?
最後に被爆国を青く塗りました。
核兵器を持っている国が9か国もあるのに、被爆した国が世界で日本だけということに息子は驚いていました。
日本に原爆を落とされたとき、核兵器を持っていたのはアメリカだけだったんだよ。
そのあと他の国も作り始めたけど、80年間どこの国もそれを使っていないってことだよね。
核に関する条約はたくさんあるのですが、日本は「核兵器禁止条約」には署名も批准もしていない国です。(地図でも白いですよね)
日本は1976年に核不拡散条約に加盟しているので、「核を持たない国」として世界と約束しています。
ただ、アメリカの「核の傘」による安全保障に依存しているため、核禁止条約には参加していません。
核に関する条約はたくさんあるので、お子さんの年齢に合わせてもっと詳しく調べて地図を作ることもできると思います。
もし「作ってみたよ!」という方がいたら、シェアしてもらえると嬉しいです。
お子さんたちがどんな地図を作ったのか見てみたいので♡
戦争や平和について子どもと話すのってなかなか難しいなと感じています。
地図を作ってみて、何かお子さんと話すきっかけになればいいなと思います。